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ミスター・シーナの精霊日記 新装版3

27日、29日に拍手を下さった方、ありがとうございます。
27日に水滸伝10巻濁流の章の記事と赤い鯨とびいどろ童子の記事に拍手を下さった方、
28日に生まれ星−三村家の息子シリーズの記事に拍手を下さった方、ありがとうございます。

ミスター・シーナシリーズのスピンオフである「ホライズン」も収録されています。
このお話は本当に何度読んでも素晴らしい。
藤たまきさんの作品の中でも一、二を争うほど好きな作品です。

そして、一番楽しみににしていたコミック未収録の短編「ルームメイト」。
これは雑誌に掲載されたときは読んでいなかったので、いつコミックに収録されるのかと
ずっと楽しみに待っていました。
本編終了後、シーナが全寮制の学校に入ってからのお話。
シーナ、すごく大人っぽくなってます。
顔つきが精悍になって、若い頃のナサニエルみたい。
でも、顔は大人っぽくなったけど、人のいい性格は相変わらず。
あの可愛らしかったシーナのお母さんに容姿が良く似た同級生(もちろん♂)が心霊事件に
巻き込まれてしまって、結局シーナは放っておけずに首を突っ込んでます。
なもんで、ナサニエルからもマザコン呼ばわりされてます。

その母親似の同級生ともケミストリーありそうだったけど、やっぱりナサニエル×シーナが
一番好きだ。

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posted by: ユーリ | 藤たまき | 23:09 | comments(0) | trackbacks(0) |-
ミスター・シーナの精霊日記1 新装版

5日に三百年の恋の果ての記事に拍手を下さった方、ありがとうございます。

私はどうしてこんなに藤たまきさんが好きなんでしょうねえ。
本当に好きなんです。
愛してます。

出会えてよかった。

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posted by: ユーリ | 藤たまき | 19:50 | comments(0) | trackbacks(0) |-
不思議ポット
評価:
藤 たまき
徳間書店
¥ 620
(2009-12-25)

6日に拍手を下さった方、ありがとうございます。
同じく6日にLOVELESSの記事に拍手を下さった方、炎の蜃気楼の記事に拍手を下さった方、
吸血鬼と愉快な仲間たちの記事に拍手を下さった方、惑溺趣味の記事に拍手を下さった方、
きら星ダイヤルの記事に拍手を下さった方、ありがとうございます。

敬愛しています。信者です。
藤たまきさん。

2巻が出てからまとめて読もうと思って待っていたら、1巻からかなり間をおいての発売でした。

相変わらず天才的な言葉のセンス。
独特なセリフ回しに酔いしれました。

実際は主人公の未来は悪い意味で単純な子で、読んでてちょっとイラッとくるところも
あるんですが、それを差し引いても藤さんの作品は読んでるだけで幸せ。
ファンタジーが似合う絵柄なので、今回の不思議ポットのようにバリバリのファンタジーも
いいんですが、そろそろガツンとくるのが読みたい!
読んだら一週間くらい余韻を引きずるようなやつ。

藤さんて、絵も優しげだし、お話もすごい心に沁みる優しい話を描くのに、忘れた頃に
やたらと残忍な登場人物が出てきたり、残酷な終わり方をする時がある。
まあ、そのギャップがたまらんのだし、深く印象に残ってるのはそういうお話だったり
するんだけど。
今回の部長は相当クセがあるなあ。私はこの人すっごい苦手だ。

そういえばシーナの新装版出るんだよね。すごい楽しみ。

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posted by: ユーリ | 藤たまき | 20:18 | comments(0) | trackbacks(0) |-
密告
評価:
藤 たまき
新書館
¥ 580
(2006-07-29)

JUGEMテーマ:BL漫画

1日、2日、3日、4日に拍手を下さった方、ありがとうございます。

これで初期の非BL作品を除いてはほぼ読破したかなー。
あとは最新作の不思議ポットだけだ。

この人の作品は気軽に読み始めるとうっかりドツボにはまって一週間くらいズンドコということが
あるから、読むときはちょっとした気構えがいる。
この話も表紙が何となく暗そうな感じだったので、心して読み始めたんだけど、意外とどの
作品も爽やかハッピーエンドで読後感が良かったので安心した。

ミステリー風味の短編を集めた一冊。表題作他3編。 

ショートスリーパーのお話が好きでした。
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posted by: ユーリ | 藤たまき | 20:33 | comments(0) | trackbacks(0) |-
Silence to light
評価:
藤 たまき
青磁ビブロス
---
(1994-07)

JUGEMテーマ:BL漫画


29日、30日に拍手を下さった方、ありがとうございました。
そしてV2の記事に拍手を下さった方もありがとうございます。

うん。何かすごい好きだったよこのお話。 
初出は1993年と結構前だから、割と初期の作品になるのかな。
今の絵ってポワンとしてるけど、昔の絵はちょっと吉田秋生っぽかったかも。

私が買ったのは文庫版で、3部構成になってる。
最初はメインカップルのカヤとハルがくっつくまでのお話。
このお話が一番好き。
一見奥手でおとなしそうなカヤが、ハルにガンガン突進してってるのがツボ。

次がハルの過去。
売春やスリをして暮らしていたハルがレオンに拾われて、普通の生活に馴染むまでの
すったもんだのお話。

最後がカヤが通う美大の同級生のアンジュのお話。
唯一エロがあるお話だけど、藤たまきの作品ではこの際エロいシーンがあろうがなかろうが
別にどうでもいい。
こう書くと語弊があるかもしれないけど、ストーリーが優れているので、恋愛要素さえあれば
絡みのあるなしは作品自体の評価に影響しない。
…とは言うものの、カヤとハルのその後はちょっと読んでみたかった。←どっちなんだよ

この時代は表現も鷹揚だったんだなと思ったのが、アンジュの妹が明らかに11〜12才くらい
の年齢なのに、ガンガンタバコを吸っている描写があること。
今ならアウトだろうな。
何にしろ、最近は規制がなんやら厳しくなってしまったなあ。
これも時代の流れなのね。

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posted by: ユーリ | 藤たまき | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) |-
ホライズン
評価:
藤 たまき
徳間書店
¥ 560
(2002-08)

JUGEMテーマ:BL漫画

く〜〜…立ち直れない。

読む前にうっかり結末を見ちゃってたもんで、ずっと読むのをためらってた。
主人公が死ぬ話ってホント苦手なんだ。

ミスターシーナの精霊日記シリーズのスピンオフで、ナサニエルの神学校時代の話。
なんですが、主人公はナサニエルの友人のジョナサンという人物なので、ジョナサンPOVの
お話です。

信心深かった父親が生前に何度も言っていた言葉。
清い者。美しい者になりなさい。
そんな人間になるためにジョナサンは聖職者への道へ進むべく、ナサニエルが学んでいる
神学校へとやってくる。
寮で同室になったジョナサンとナサニエルはすぐに親しくなったが、ジョナサンには
人には話せない隠し事があるということにナサニエルは気付き始める。

10歳の時から男と寝ていたというジョナサン。
それは大人による性的虐待だったんだけど、ジョナサンは自分が淫乱で汚い人間だという
考えを捨てることができず、誰にも相談できずにずっと自分を責め続けていた。

結局ジョナサンはその呪縛から逃れることができないまま、事故死という悲しい結末を
迎えるんだけど、この話の何がやるせないって、ジョナサンは洗いざらい全てを話して
ナサニエルと向き合おうと決意をしたのね。
でも、その矢先に不慮の死を遂げてしまう。思いを告げずじまいで。
だからナサニエルもカタルシスがないまま、ジョナサンとのことはずっと宙ぶらりんだった。
そこでシーナの4巻に続くと。

何だかなあ。
信仰じゃ人間は救われないのかねえと思いながら読んでたけど、ジョナサンが正気を
取り戻して告解しようと決意するのに至ったのは、父親が残した聖書の一節が
きっかけだったわけだし。
でもジョナサンは告解して許されたかったわけではなく、自分の罪を洗いざらいぶちまけて
しまって、お前は汚い、許せないやつだってナサニエルになじってほしかったんだよね。
そんで今の自分という殻を粉々に打ち砕いて、一からナサニエルと向き合いたかったと。

ううう。うまくまとまらんな。

これ読んで、シーナとナサニエルがBL未満だったのが何となく分かったよ。
ナサニエル、ジョナサンにあんだけ未練残してたら辛いだろうなあ。

一巻まるごと藤たまき節って感じでした。
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posted by: ユーリ | 藤たまき | 21:54 | comments(0) | trackbacks(0) |-
ミスターシーナの精霊日記

11日に拍手を下さった方、ありがとうございます。
「臨場」の記事に拍手を下さった方々もありがとうございます。

全5巻という、藤たまきの作品の中では最長シリーズなのに、何とも言えない
消化不良な読後感…
シーナとナサニエルがくっつくと信じて疑ってなかったからだなあ、きっと。

主人公のシーナが無条件に男の精霊に好かれてしまうという、とてもオイシイ特異体質の
持ち主であったり、母親に似て見かけは優しげでおっとりしてそうなのに、実はすげー気性が
激しいとか、BL的に私の萌えツボたっぷりだったのに、結局最後までBL未満で終わって
しまった。

まあ、最近はほんのりBLを読みたい気分なので、ハードな性描写とかそういうのは一切
いらないんだけど、全く恋愛に発展しないで終わるのも淋しいもんだ。
読者はワガママだねー。

この人とこの人はきっと恋愛関係になるに違いないと思って読むと、いざそうならなかった時に
肩すかしをくった感覚に陥るから、思い込みで読み進めるのは危険なんだよね。
だがしかし、シーナとナサニエルにはそう信じ込ませるケミストリーがあったんだが。
いろいろやってたし。

タイトルからしても主人公はシーナなんだけど、実は群像劇だったんだよね。このお話。
話の焦点が毎回いろんな人に変わる。
読後のイメージが何となく散漫だったのはそのせいかも。

でも、BL要素が薄かったということを除けば、各話はすごい読み応えがあった。
特に4巻のナサニエルの過去の話とか、2巻のアザラシさんのお話とか。
ふわふわしてて頼りないお母さんと、それを同じくらいの細腕で支えるシーナの
心温まる親子エピソードとか。

ナサニエルが神父ということで、作中で何度も「約束の地」という言葉が出てきたんだけど
クリスチャンじゃないシーナたちにとっては、彼らの住むあの家が約束の地なのかな。
ラストはみんなそれぞれに自分の道をみつけて旅立っていったけど、還る場所は
あの家、みたいな。
うーん。でも何かさみしかったよ。
あの家に誰もいなくなっちまうなんて。

この人の描く、小さい女の子の綿菓子みたいなもこっとした髪の毛が好きです。
ハーマイオニーみたい。

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posted by: ユーリ | 藤たまき | 18:33 | comments(0) | trackbacks(0) |-
アナトミア
評価:
藤 たまき
大洋図書
¥ 630
(2004-12-15)

JUGEMテーマ:BL漫画

3日と4日に拍手を下さった方、ありがとうございます。

表紙の印象で、悲恋系かもと思ってドキドキしながら読んだ。
…爽やかでした。
主人公の過去には暗いものがあるけど。 

思春期あたりって、自分より年上のちょっとエキセントリックで放埓な感じの人に
惹かれたり憧れたりすることってよくありませんか?←誰に聞いてんだ
大人になって思い返してみたら、なんであんな変な人を好きだったんだろうかって
赤面苦笑だったりする。
少なくとも私にはそんな経験があったりして。

このアナトミアの主人公のエバも、十代のときに破滅型で頭のイカレてる絵の先生を
好きになって、しかも、その先生の焼身自殺を目の前で見てしまったっていうトラウマつき。
そのせいなのか、大人になっても「何であんな人を好きだったんだろう」という風には
思えず、いまだにずるずる引きずっている。

こんだけならすげー暗くてドロドロしたお話なんだけど、このお話を一転爽やかに
してくれるのが、エバの教え子のルーサ。

彼は17歳という年齢にかかわらず、非常に精神的に大人です。
情緒不安定で気分のムラの激しいエバを終始リードし、過去に負ったトラウマから
立ち直るのに手を貸してくれる。

私はこの本を読み終えたとき、爽やかに終わってホッとしたのと同時に、ルーサに
感心しきりだったよ。
昨今の日本の17歳の少年にこのポテンシャルはないね。
若干17歳にして、普通の成人男性よりガキっぽいとはいえ、25歳の男をリードする
その包容力。
いきなり襲ってきたかと思いきや(エバは襲い受け)、次の日からは完全無視、
お前が大人になるまではもうやらないと実に勝手なことを言い放つエバに対しての
やりたい盛りの少年とは思えない忍耐力。
夏休みに別荘を借り切って、掃除をこなしてご飯まで作っちまうその生活力。
エバの過去のトラウマの原因を探ろうと、日帰りでイギリスからイタリアまで
飛んじゃうその行動力。

エバさんよ、こんな将来有望な青年を絶対手放すなと私は心の中で叫んじまったよ。
アンタは確かに見目はいいかもしれんが、幼稚で気まぐれなわがままぷーなんだから。
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posted by: ユーリ | 藤たまき | 18:20 | comments(0) | trackbacks(0) |-
私小説
評価:
藤 たまき
新書館
---
(1998-04)

JUGEMテーマ:BL漫画

28日に拍手を下さった方、ありがとうございます。

画像なしかー。古いもんね。


「あさましや こは何事のさまぞとよ 恋ひせよとても 生まれざりけり」

百人一首でも有名なミナモトのなんちゃらの一句です。
作品中で、手紙なんか絶対に書きそうにないキャラクターが主人公にあてて送る手紙。
この句にやられた。

口語訳は
恋をするためだけに生まれてきたわけではない。ないんだけど、頭の中は君でいっぱいに
なっちゃったんだよー
みたいな感じだったか。

登場人物は主に3人。
まずは主人公の紅絹(もみ)。
子供の頃おとなしくて内気だったが、変わろうと一大決心をして、周りに自分のことを
知る人が誰もいない私立の中学校に入学し、社交的に振舞おうと努力する。 
努力の甲斐あって彼は成績も優秀で友人も多く、クラスの中ではリーダー的存在となり、
剣道部でも部長をつとめるようになる。
願い通り利発な少年に成長した今でも、明るく振舞うことに疲れた時は図書室に行って
ワープロに向かい、憧れの人に向けた出すあてのない手紙を書いている。

これ、分かるよー。分かる。
私は今でも時々誰も自分のことを知らない世界に行きたくなるもん。

人が変わりたいと願う最大の要因。それはやっぱり憧れたり好きな人がいて、その人に
釣り合う自分になりたいって思うからなんだよね。

そしてもう1人の主人公、息吹(いぶき)。
紅絹の幼馴染で憧れの人。
実は息吹も紅絹のことが昔から好きで、剣道の試合で偶然紅絹のことを見かけ、
紅絹を追って転校してきてしまう情熱家さん。
幼少の時よりさらに型破りな性格に成長している。
そんな息吹に紅絹が付いていけず、お互いの意思に反して反発しあうことになってしまう。

これも分かる。
幼馴染だったとはいえ、性格の違いゆえに友人の派閥が違い、幼いころはほとんど話したことが
なかった二人。
お互いに神格化しちゃってイメージ先行。
実際に話してみると、え?こんなだったっけ?みたいで戸惑う。

そして3人目。重要人物、佐原。
紅絹と息吹が、特に紅絹が精神的に大きく成長するためのメタファーみたいな存在。
病気で2年留年しているため、周りの生徒より大人びていて、クラスの中でも浮いている。
紅絹のことを気にかけて何かとちょっかいを出してくるんだけど、最終的には紅絹と息吹を
くっつける立場に回る。

この人はトーマの心臓に出てくるオスカーを思い出した。
年長者で皮肉屋。何もかも見透かしたような態度。過去にいわく有り。


途中まではマジで紅絹と佐原がくっつけばいいと思って読んでました。
だって、息吹って単純でガキで幼稚だったし。

でも最後の「あさましや――」の一句を書いた手紙で逆転満塁サヨナラホームラン。

「僕はあれ以来悲しくて、今日など涙が出る思いでした。」
なんて手紙もらったらもうね…


ジュブナイル世代の恋だの葛藤だの描かせたら、この人の右に出る人はいないんじゃ
ないだろうか。
ここ最近は毎日この人の作品読んで鳥肌たってますわ。

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posted by: ユーリ | 藤たまき | 16:57 | comments(0) | trackbacks(0) |-
プライベート・ジムナスティックス
JUGEMテーマ:BL漫画


21日に拍手を下さった方、ありがとうございます。

はずさないなーこの人。

フィギュアスケートに青春を捧げる少年たちのお話。
と言っても、もちろん恋愛沙汰がメインですが。

フィギュアスケート、恥ずかしながら昔ちらっとやってました。
このお話の中ではフィギュアはマイナースポーツとして扱われていますが、私が育ったところは
スケートの盛んな土地だったので、周りにもフィギュアやスピード、アイスホッケーなどをやって
いる子が大勢いて、スケートはメジャースポーツでした。
今の子は真央ちゃんに憧れて〜という子が多いのでしょうが、私の時代は伊藤みどりや
カタリーナ・ビットの全盛期でした。
アクセルジャンプの練習がすげー怖くて、あれのトリプルを飛んじゃうみどりちゃんはマジで
化け物だと思ったものです。

このお話の中でも〇〇のジャンプが苦手〜とか、あのコンビが難しくて〜とかいう会話が
出てきて、懐かしいなーと思いながら読んでました。

だがしかし、メインは愛だの恋だのなんですよ。

カナダからやってきた金髪碧眼の天才美少年セラと、日本フィギュア界のジュニアの部では
トップクラスの実力を誇るカンナ。
彗星のように現れた天才少年に、今までの自分の立場を脅かされて焦るカンナ。
だもんで、セラに対して反発してついつい冷たい態度をとってしまうカンナだけれど、なぜか
セラはカンナのことが大好きでワンコのように懐きまくり。

実はこの二人は幼い頃にスケートが縁で出会っていたんだけど、カンナはずっとそのことを
忘れていた。
一方、セラはその時のカンナとの出会いが人生を変えた出会いになり、それ以来ずっと
カンナのことを想い続けていた。

この初っ端の温度差が、このお話全編を通しての二人の関係を暗示していると思うんだよね。

セラは欧米人らしく自分の気持ちを隠さないタイプで、カンナに対しては好き好き好き好き(ry
お前と寝たい寝たい寝たい寝たい(ryと猛アタック。
対してカンナはよくある日本人タイプ。シャイで自分の気持ちを素直に表せない。頑固で真面目。
それに加えて普通の日本人よりは倫理観が強い。ゆえにセックスにはオープンになれない。

まあでも、反発しつつも激しくセラに惹かれていたカンナは、あっさりとセラに陥落しちゃうん
だけどね。
でもここからが苦悩の始まりだったんだけど。

基本的にセラはカンナさえいれば他の奴なんてどうでもいいっていうタイプなんだけど、
カンナは周りとの調和を重んじる。悪く言えば日和見。
なもんで、余計苦しむ。
セラのことを愛していると思う一方で、自分たちの関係を友人や恩師であるコーチや親に
隠していなければならない状況に。
思春期ゆえに一度覚えたセックスの快感を忘れられず、どんどんセラとの肉体関係に溺れて
いくんだけど、その一方で男と寝ているのだという事実に自己嫌悪におちいる。
そして、自己嫌悪におちいってしまう自分にさらに嫌気がさすという負の無限ループで
カンナは精神的に追い詰められていく。

そんなある日、父親のように自分を可愛がってくれた恩師の立木コーチにセラとの関係が
ばれそうになる。
しかし、カンナはコーチに対して「自分たちは付き合っている」と言うことができず、その場しのぎの
言い訳に終始する。
結局そのことで自分だけではなく、セラのことも裏切っていたのだと気付いたカンナは
セラと別れる決心をする。

うーん。生真面目すぎるよカンナ。

カンナは気難しくて、少し深刻に考えすぎるところがあるので、読んでいるこちらとしては
おいおいそんな深刻に考えなくていいよーと言ってやりたくなる場面が多々あったんだけど、
そこであっけらかんとしてたら物語として成り立たないのでね。
仕方ないんですけど、もっとセラのワンコのような情熱にどーんと応えて欲しかったなあ…
セラの強気な健気攻めっぷりには激しく萌えましたよ。

結局、セラとカンナは一度別れて、再び会うまで2年の空白期間をおきます。
二人とも離れていた間はすごい荒れてたんですよね。特にセラがもうボロボロ。
その分、ラストの和解のシーンはジンワリきました。

そして、このお話がありがちに終わらなかったのは、ラストのカンナと立木コーチとの話し合いが
あったからだと思う。
あのカミングアウトはすげーよかったよー。
このお話の肝はむしろあそこにあったのではないかと思うほど。

セラ×カンナの恋愛だけではなく、カンナと立木コーチの師弟愛、立木コーチの過去や恋愛など
様々な人たちの人生が折り重なって、話に奥行きと深みを与えていました。
文句なしの名作です。


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posted by: ユーリ | 藤たまき | 22:42 | comments(0) | trackbacks(0) |-